しかし、若者のほとんどが、数字で示されずとも体感的に実感している、「若者には金が無い」という現状は、日本のマジョリティ、つまり、バブル海溝の向こう側にいる「オヤジ層」にとっては、全く「常識」ではないのだと思う。彼らはたぶん、「若者には金が無い」ということを、本気でわかっていないのだ。年長者たちが現代の若者について抱いている「若者は、物が溢れた豊かな時代に生まれて、苦労も不満もなく育ってきた世代」というイメージも、「若者には金が無い」ということを、わかっていないことから来ているのだろう。
この国の「世間一般」の感覚は、マジョリティである「オヤジ層」が作っている。たぶん、「若者には金がない」という現状は、若者の間では「常識」ではあっても、この日本社会、世間一般的には、決して「常識」ではないのだと思う。そりゃそうだ。彼らにとっての主な情報源であるテレビや新聞といったメディアで、若者の貧困問題がどれだけ取り上げられているというのだろうか。「オヤジ層」にとっては、「若者には金が無い」という現状をわかっていないのがデフォルトであって、余程社会に対するアンテナ感度が高い人か、若者と同じ状況に置かれている人でないと、理解することができないことなのだろう。
たぶん、バブル海溝の向こう側の「オヤジ層」が見ている世界は、「若者には金が無い」ということがよくわからない一方で、女性が社会進出してきたのはわかる、というよりは、女性の社会進出を現状よりも過大評価しているという、そういう世界観になっているのだと思う。だから少子化の原因について、「女性の社会進出が進んだから」と考えてしまうのかもしれない。もっと言うと、「自分を高嶺の花だと勘違いした女が、えり好みしているから、婚期を逃すんだろ」と考えている「オヤジ」も、決して少なくはないと思う。「女性手帳」というのは、そういう発想なんだろうしね。
少子化が進んでいることについて「女がぼんやりしてるから」「自分を高嶺の花だと勘違いした女が、えり好みしているから」と言うのは、若者の就職難について「若者がえり好みしているから」「選ばなければ仕事はある」と言うのと同じだ。これらは、若者を取り巻く雇用や経済状況の現状を認識できていないということで、地続きの問題だ。
「よく『みんなつらいんだよ』と言われるが・・・
それが僕がつらいのと何の関係があるんだ」
(福満しげゆき)
(Source: sailorfailures)
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試してみたら本当にスゴイ!家事の技 : 生活・身近な話題 : 発言小町 : 大手小町 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
2008-12-15
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Toriyama X Takahashi




